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マンガは読書とはいえない? [お仕事関連(教育)]

作文課題で「マンガは読書と認めないという意見に賛成ですか反対ですか」というような問題があった。
筋道が立っていればどちらでも正解となるようにしたのだが、この問題は結構奥が深いと思った。

まず、読書とはなにかといった命題に答えなければならない。
これは結構な課題ではないだろうか。
かなり難しい。
書を読むのが読書である。とすれば、文字で書かれたものしか認めないという結論に達するであろうし、物語体験をすることが読書であるとすれば、マンガでも読書といえるだろう。
書を読むのが読書であるとした場合、おそらく出題側の意図としては文学作品を想定しているのだろうが、今はもっと簡単なライトノベルというジャンルもある。
もっと古くからたどれば、朝日ソノラマ文庫でもいいのですねという結論になる。
普段から、こうした簡単な疑問点にアンテナを張り、いろいろと考えておく必要性があるのだなと感じた。

私が本にはまったのは田中芳樹の銀河英雄伝説が始まりである。
いまアニメになっているアルスラーン戦記なども田中芳樹の作品だ。
銀河英雄伝説は完全にエンタメ作品であるが、文庫で20巻になる大作だ。外伝も含めればさらに増える。
こういうものでも、読書といえるのだろうか。
私の感覚からいえばYesである。
そう考えると、涼宮ハルヒも読書だし、とある科学の超電磁砲なども読書になるだろう。
しかし、これらの作品が文学のように深い人生観や教訓を含んでいるかどうかと問われれば、疑問符が浮かぶ。
エンタメ作品にそこまで求めるのは酷ではないだろうか。

マンガでは深い作品がないかと問われれば、そんなことはない。
かつて読んだ火の鳥は深い教訓と手塚治虫の人生観、死生観がよく出ていた。
宮崎駿の風の谷のナウシカも環境問題に深くメスを入れた作品だった。
物語体験をし、深くものを考えるという意味において、これらの作品は普通のマンガの領域を超えており、これを読書から除外するというのもおかしな話であろう。
マンガの読書感想文を提出しても受け入れられない。もしくは、そのように教師に聞いた人がいないからとういうのは、回答としては薄い。きちんと作品の要旨を把握し、それについて考えたことが書かれていれば、それは立派な読書感想文ではないだろうか。
私が教師なら受け入れたいところだ。
ただ問題なのは、受け取る側がマンガにも精通していないと適正な評価が下せないといったところか。
なので、課題図書があげられるのだろう。

大きく脱線したので話を戻そう。
結局、マンガは読書たり得るのかという問題に対しての私の答えは、Yesである。
もちろんすべてのマンガが深い読書体験を与えてくれるかはわからない。
しかし、いくつかの作品は十分に条件を満たしており、作者の人生観、生きざま、深い読後感を与えてくれる作品は存在する。
文学の条件を満たす作品がマンガの中にもあるのではないか。
そう考えると、マンガだからダメとか、ライトノベルだからよしとか簡単には分けられない。

私は、読書とは物語体験をするための装置と位置づけたい。
そうするのならば、マンガでも文学でも、もしかしたらライトノベルの中にもすばらしい作品はあるだろう。
そういった作品を見つけるために、私たちは本を読むのである。
本は人生を豊かにしてくれる。
そういうものであってほしいと思うのである。


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